2006年12月ダイヤ改正時に予定されている廃線路線を訪れてみた。廃線予定は、あくまでも政府発表なので100%という訳では無い様だ。

76 Diosjeno-Romhany

Diosjenoから始まるこの76番路線は、終点のRomhanyまで僅か18kmしかなく、駅も4駅で終着のRomhanyである。時刻表によれば約1時間でBzmotディーゼル車が走っている。廃線候補に上がっている路線はどこでもそうだが、線路の状態が良くなくスピードが出せないのが現状。駅の写真は左から順番に、Diosjeno、Tolmacs、Retsag。

Retsagを過ぎると列車はよりスピードを落としていった。左の駅はBank、この近くに湖があり、その為か「こんなところに」?と思うような場所にホテルやペンションがあった。地図上Bankと終点Romhany間にもう一つ駅が記入されているが(Vilagos-Puszta)、降りしきる雨の中探すことは出来なかった。ただ、車窓からは雑草に覆われたホームの跡らしきものが一瞬ではあるが見えた気がした。右写真はRomhany駅より。突き当たりは工場で、この路線が延びることは当初から無かったのであろう。

2006年廃線予定路線
ハンガリーの鉄道
Bank駅(Romhany方向)寄りに、貨物引込み線と積荷場跡がある。国鉄の線路より高台に狭軌(7600mm)の線路があった。ここ数年、少なくとも今年に入っては使われていない様だが、注意を促す看板とそれを止めるネジは最近換えたような輝きがあった。左写真の上から、砕石を下の国鉄貨物に落下させていた様だ。逆方向へ歩いていくと高さは国鉄線路と同じになるが、右写真のようにどこに線路があるのかは草に隠れまったく分からない。この線路は6km先のBanyatelepと言う、鉱山へと続いている。

左写真、踏み切りで突然草むらから線路が現れまた草むらへと消えて行く。途中まで国鉄と平行している。(Retseg方面)右写真、線路を覆い隠すかのように草が伸び放題だ。

半分も来ただろうか、突然線路上の草が刈られ、今にでも列車がやって来るのではと思った。この草を刈られた謎の状態は、終点の鉱山の所まで続いた。しかし、写真真ん中の様に、踏切では線路が泥に埋まっている様でもあった。

日曜日でもあり、人がいるようないないような・・・事務所と思われる建物中庭にも、カーナンバーが外されているロシア製の四駆車があるだけであった。旅客運搬は無かったようだ。車両整備所跡にはC-50ディーゼル機関車(左下写真)がひっそりと置かれていた。しかし、草が刈られていた区間は何なのであろう・・・


廃線のお知らせ

78 Balassagyarmat-Ipolytarnoc

Balassagyarmatを出た列車はまず9キロ先のOrhalomに着く。時間帯に関係はしているが、乗客はほとんど見られない。駅は左より、Orhalom、Hugyag、Szecseny。Szecsenyより世界文化遺産のHollokoへとバスが出ている。と言ってもブダペストからバスで来るほうが早い。

左より、Ludanyhalaszi、Nogradszakal。この路線はスロバキア国境近くを走り、このNogradszakalにスロバキアの貨物列車が朝やって来る。そしてIpolytarnocまでハンガリー国内を走り、スロバキアへと出て行く。午後、逆コースでその貨物列車が再びやって来る。1990年半ば頃までスロバキアの旅客列車も走っていたそうだ。

2006年7月の集中豪雨により一部線路が流され、NogradszakalよりIpolytarnoc間は現在も普通となっている。Nogradszakal駅より1km位のところ。廃線候補に上がっており、修復は無いと思われたが修復されるそうだ。スロバキア貨物も走る路線、少なくても年内(2006)は廃線を免れそうだ。

駅は、Rarospuszta、Litke。代行バスが走っているため、駅はひっそりとしている。踏み切りの遮断機はいつ再び下りるのだろうか。

写真真中が終点のIpolytarnoc駅。列車は来ないが駅員さんは手入れを忘れない。地方駅は兼住宅になっている所が多い。国鉄職員だけではないようだか、職員が住んでいる駅は他の駅に比べるときれいだ。右写真、線路はスロバキアへと続いている。(直ぐそこが国境)

84 Kisterenye-Kal‐Kapolna